『荒くれ漁師をたばねる力』(坪内知佳)を読んだ。
面白い。読みやすい。著者はシングルマザーとして実家もない萩で翻訳などしていましたが、たまたま六次産業化法の申請を手伝ったことから船団代表となり、鰺と鯖以外の混獲魚を「鮮魚BOX」として料亭に直売する認定を得ました。
ところが一元出荷を謳う漁協からの反対、どころか「潰してやる」「小娘のくせに生意気なんじゃ」という怒号を乗り越える著者、強い。北新地の料亭への営業も、一回の出張で多く回るため、途中で食べたものを吐き戻す凄絶さ。何かを変えるのに、根性が大事なのは当たり前じゃないか。